妊娠で味覚変化。私の味覚障害つわり体験談

味覚異常 私のつわり症状

私の味覚障害は、妊娠5週目から始まりました。

その変化は急激にやってきました。1日~2日の間で、まるで色鮮やかな世界が枯れて崩れるように、この世の全ての味が魅力を失ったのです。

最初は、つわり期でも比較的食べやすいと言われている、「そうめん」と「とうふ」を頑張って食べていました。
が、それぞれ湿ったティッシュを食べているような感覚に陥り、あまりの不快感にとうとう口にできなくなりました。

つわり中の味覚異常は、ただ「美味しいと感じられない」状態になるのとは違う気がします。

食べ物が食べ物だと感じられなかったり、口の中に入れるとそれが「毒物」であるかのような嫌な気配を感じたりしました。

生ものは、腐っているんじゃないかと思うような生臭さを感じ、

野菜は、雑草のような臭いと味がしました。

果物も薬のような味になってしまいました。

水まで変な味がしました。

ポテト、トマト、リンゴ、パン…「つわり中に美味しく感じる」と広く言われている食べ物を、片っ端から試しましたがどれもダメでした。

無理に口にしても即嘔吐してしまう状態が妊娠6週から12週まで続きました。

その後、イチゴだけ美味しく食べられることに気づき、毎日1粒2粒口にするようになりました。
イチゴはもともとあまり好きではなかったので、本当に不思議でした。

3週間イチゴだけで乗り切り、15週からはドーナツとピーナッツとレモンが食べられるようになりました。

16週からはコーンポタージュが追加され、17週からはピザトーストなど小麦、乳製品が食べられるようになりました。
18週からは揚げ物やジャンクフードがいけるようになりました。
20週からは、パスタ、サンドイッチも追加されましたが、そこから広がらず、40週までひたすら小麦粉と油ものを摂取し続けました。

・・・そりゃあ、こんな食生活をしていたら、子供もアレルギー持って生まれちゃいますよね。

でも、本当に、これ以外を食べたら吐いてしまって食べられなかったんです。

それから3年

先日、3歳を超えた子供が、運動会で全員に配られたスナック菓子を食べたいとしつこくせがみました。
みんな食べているのに自分だけ食べられないことに、そろそろ思うところが出てきたようです。
一口だけなら大丈夫だよね…、そう思って小さく割ってあげたら、その一口で子供は喘鳴発作を起こしました。

ヒューヒューと、うつろな目で息をする息子。薬を飲んですぐに眠りに落ちた息子を見つめていたら、言いようのない後悔が押し寄せました。

小麦、乳、卵の重度の食物アレルギー。

普段の食生活もデザートも、限られたものしか息子は口にできません。

レストランにも入れません。
レジャーに行った先でも、売っている食べ物は何一つ買え与えられません。

長期旅行にも行けません。息子が生まれてから、旅行に行かない夫婦になってしまいました。

…何故、あの時せめてサプリメントだけでも摂取しておかなかったのだろう。もしかしたら、それで今が変わっていたかもしれないのに。
不安になりながらも「でも辛いし仕方ないし」「きっと何とかなる」と問題から目をそらしていたあの時の自分が、今更ながらに悔やまれます。

あなたがもし今、味覚障害から偏った食生活をしていらっしゃったら、そしてそれが短期とは言えない長さで続いていらしたら、できそうな対策を頑張って試されることを強く強くおすすめします。
子供が食物アレルギーを持って生まれてきても、その原因が本当に妊娠中の食生活にあるかどうかはわかりません。
わからないからこそ、苦しみ続けることになります。

ご参考:
⇒赤ちゃんの成長に大事な栄養素の含有量が特出した妊婦推奨サプリのご紹介【つわり有効成分(ビタミンb6)含有】

つわりによる味覚障害の症状・対策
つわり後、出産しても戻らなかった味覚について