妊娠28週と6日目。相変わらずのつわりです。
私には、ここ1年位、末期癌で峠の上り下りをしている85歳の祖母がいます。
余命1ヶ月と宣告された後も、悪くなったり、持ち直したりと半年以上病と闘っています。
体の中は膿だらけで内臓に穴が開いて酷い状態らしいのですが、祖母の場合は、意識だけはいつもしっかりとあり、しかしかなり認知症が進んでいて、本人の気持ちなどは確認出来ない状況です。
自分が何故病院にいるのかわからず、調子が良い時はいつも「家へ帰ろう」と言うような感じで、すでに実の娘である私の母のことも、誰かわからないようです。
逆に、数分前のことも覚えてないような状態だから、つらい治療の精神的ダメージも溜まらずに、命を長らえているのかもしれません。
口からは、一日一口ゼリーなどを食べる程度で、常に鎖骨下に通した管から点滴で栄養を入れています。
ベットで寝たきりで、寝返りすら打てない状況が、1年以上続いています。
娘である私の母も、そして見舞いに訪れる婿の父も、そんな祖母や、意識がはっきりせず雄叫びのような声を上げている同室のご老人たちを見て、
「こんな風になってまで、生きながらえたくない。自分がこうなったら、さっさと始末してほしい」
といったことを言います。私も、その光景を見て、自分もこうなりたくないと強く思ってしまいます。
けれど本人には「治療やめる?」なんて聞けません。治療をやめることは、即、死に繋がります。
本人が元気な時に、「どこまでなら頑張って、それ以降は静かに終わりを迎えたい」と意思表示をしていたなら話は別ですが、そういった話をする前に祖母は認知症が激しくなり、自分の状況がわからなくなってしまいました。
意識はしっかりあるけれど、治療について、どこまで続けるか、本人の気持ちを確認できない。
毎日苦しむ祖母を見て、母も苦しんでいます。祖母にとってどうするのが最善なのか、わからないまま、治療は続いていきます。
実家が遠いつわり妊婦の弊害
最近また、祖母の症状が悪化し、旅立つ日も近いかもしれないと告知を受けました。
私は一家が転勤族だったこともあり、祖母と接する機会は、多分他の人と比べて非常に少なかったと思うのですが、金銭的な援助を沢山受けていたこともあり、出来る限り最後のお別れはしたいと考えています。
けれど、今の私は大阪で吐きつわり続行中の妊娠8ヶ月。
実家は北海道の田舎。
祖母が近日中に旅立った場合、お見送りするためのルートは、
- 電車10分→バス1時間→飛行機2時間半→車1時間
- 電車10分→夜行列車21時間→車2時間
- 電車10分→新幹線2時間半→新幹線2時間半→列車2時間→車30分
…どれも、かなり過酷です。
ちなみに、上記は純粋な乗車・搭乗時間であって、待ち時間等を含めると、最短の①であっても、片道6時間以上の長旅となります。
それでも①の飛行機が一番現実的ですが、ちょうど去年同時期に私は子宮外妊娠をした状態で、そうとは知らず飛行機に搭乗し、気圧の影響を受けたせいか激痛を催し、空港から救急車で病院に運ばれた経緯があります。
私自身も、そしてそれを横で見ていた夫も、「飛行機はやめた方が良い」と考えています。
けれど、列車や新幹線の振動で、へその緒が胎児の首に巻きつきやすくなるという説もあるようですし、何より私は健康な妊娠後期の妊婦とは言えない状況です。未だにほぼ寝たきり妊婦なのです。
最後のお見送りはしたい。
根性で、物理的に辿り着くことは可能です。
けれど、万が一そうすることで、死産や早産で障害に結びついたら・・・
これまでも、胎児はかなり苦労してきたと思います。
栄養は偏りまくって(すぐに嘔吐してしまうため)不定期にしか届かない上、私のお腹の中は狭く窮屈でしかたないと思います。
その上長旅で不快な振動を長時間強いるのは、さすがに申し訳ない気もしています。
なんだか最近張ることもある気がするし・・・
けれど、出産して少ししてから生まれた子と共に実家に向かうとなると、多分その頃は福岡に転勤になっているので、もっと大変なんですよね・・・
飛行機でも乗り継ぎが必要になってきます・・・
現実問題、お金も大変です。
大阪から実家まで、夫婦で行くと飛行機その他で往復18万。
福岡から実家まで、夫婦で行くと飛行機その他で往復25万…
出産後のために節約生活
そんなこともあって、今、ヤフオクで肌短着から、激安中古品を競っています。
一人目で、最初で最後の子の予定ですが、着るものと大きなものは、全部中古品で行く予定です。
昨日は定価4200円の2WAYベビーバス美品を1200円でゲットしました。
送料含めて考えても、レンタルで済ませるよりも安いと判断しました。
時間だけはあるので、これからもせこく競っていこうと思います。