妊娠後期(妊娠28週~40週)に、吐き気・胸やけ・胃もたれ・眠気などの症状に悩まされる妊婦さんがいます。
妊娠初期の「つわり」がぶり返したような症状のため、「後期つわり」または「第二のつわり」と呼ばれています。
当サイトがに行ったアンケートによると、先輩ママさんの3人に1人が後期つわりの症状を経験していました。
【アンケート:後期つわりはありましたか?】
※先輩ママさん181人の回答。
181人中「後期つわりがあった」68人、「後期つわりはなかった」113人。
本サイトでは、後期つわりを経験した先輩ママさんの、「後期つわりが始まった時期と終わった時期」「どのような症状で悩み、その症状をどのように軽減したか」を調査しました。
あなたの後期つわり軽減の手助けとなれば幸いです。
後期つわりはいつ始まって、いつ終わった?
まずは、後期つわりの時期・期間についての調査結果を掲載します。
以下、後期つわりがあった先輩ママ30人の回答です。
後期つわりが始まる人が多いのは、妊娠9ヶ月(妊娠32週~35週)
【アンケート:後期つわりはいつ始まりましたか?】
- 妊娠24週~27週 2人(6%)
- 妊娠28週~31週 5人(17%)
- 妊娠32週~35週 20人(67%)
- 妊娠36週~出産まで 3人(10%)
7割近くの妊婦さんが、妊娠9ヶ月(妊娠35~40週)から後期つわりの症状を感じはじめたようです。次いで妊娠8ヶ月(妊娠28~31週)、次に臨月(妊娠36~出産)という結果となりました。
後期つわりが終わる時期は、
【アンケート:後期つわりはいつ終わりましたか?】
- 妊娠32週 2人(7%)
- 妊娠35週 3人(10%)
- 妊娠36週 1人(3%)
- 妊娠37週 6人(20%)
- 妊娠38週 8人(27%)
- 妊娠39週 5人(17%)
- 妊娠40週 5人(17%)
一部の妊婦さんは、妊娠後期の早い段階で症状が治まりましたが、ほとんどの妊婦さんは、臨月に入っても症状が続きました。
後期つわりに悩まされた期間
【アンケート:後期つわりは何週間続きましたか?】
- 2週間以下 0人(0%)
- 3~4週間 9人(30%)
- 5~7週間 13人(43%)
- 8週間以上 8人(27%)
後期つわりを自覚した妊婦さんの中で、2週間より短い期間で治まった妊婦さんは1人もいませんでした。後期つわりを感じると、たいてい3週間は症状を引きずってしまうようです。
後期つわりがあった妊婦さんの4人に1人が症状を感じなくなるまでに2ヶ月以上かかっています。
後期つわりの症状と軽減対策
妊娠後期に不調に悩まされた先輩ママさん30人に、どんな症状があったか・症状をどのように軽減したかを伺いました。
吐き気と嘔吐
妊娠後期の吐き気の原因はホルモン分泌量の変化
妊娠後期の吐き気の原因として妊娠分泌量のホルモンの変化が挙げられます。
上の表のように、妊娠後期になると様々な妊娠ホルモンが増加します。
ホルモンのバランスが崩れることで、初期つわりのような吐き気が起こる場合があるとのことです。
先輩ママはこうして吐き気を軽減しました
初期のつわりがぶり返したような症状には、空腹を避けてこまめに少しずつ食べるのが有効です。
可能ならば横になってしまうのが一番楽ですが、食べた直後は消化不良を起こしやすいので食後30分経ってから横になりましょう。
スムーズな消化を促すには右側を下にするのが正解ですが、胸やけしている妊婦さんは、胃液の逆流を防ぐため、左側を下にして寝るのがおすすめです。
胃の圧迫感・胸やけ
妊娠後期の胃の圧迫感・胸やけの原因は胎児の成長による内臓の圧迫
お腹の赤ちゃんが大きくなると、胃が圧迫されて、胃酸や胃の内容物が逆流しやすくなります。
胃酸が逆流すると胃の上の食道の粘膜にダメージを与え、胸やけが起こります。
先輩ママはこうして胸やけを軽減しました
胸やけを防ぐためには、胃酸対策が大事です。
朝いちばんに常温の牛乳や水を飲んで胃酸を薄めたり、胃が空にならないようにこまめに食べ物を口にしたり、胃酸が多く出るような刺激物を控えたり、寝る際には枕を高めにすると、胃酸の逆流を防ぐことができます。
胃痛・胃もたれ
妊娠後期の胃痛・胃もたれの原因は圧迫された胃の活動不良
先述のように、お腹の赤ちゃんが大きくなると胃が圧迫され、働きも鈍くなります。胃酸が出にくくなった胃は消化がままならなくなり、食べ物が滞って胃もたれします。
ただ、中にはウイルス性胃腸炎や胃潰瘍、虫垂炎など、別の病気である可能性も0ではありません。
不安を感じたら我慢せずに病院で診断してもらいましょう。
先輩ママはこうして胃痛・胃もたれを軽減しました
胃の働きが良くない時は、小分けにして少量ずつ食べる、うどんやおかゆなどの消化の良いものを食べるようにすると症状の悪化を防げます。
高カロリー、高脂質、高たんぱくな食べ物や食物繊維が多い野菜や海藻なども、消化不良を引き起こしやすいです。
「そんなこと言われても、もう長い間栄養とれてなくて赤ちゃんが心配」
という妊婦さんは、妊婦さん推奨の高栄養価サプリメントを飲むという手段もあります。
当サイトでは、安心安全高栄養価でつわり症状の軽減も期待できる栄養素をふんだんに含んだサプリ「美的ヌーボ」をおすすめしています。
別ページで詳細にご紹介していますので、良ければご覧くださいね。
口内の不快感
妊娠後期の口内の不快感の原因は自律神経の乱れや亜鉛不足
妊娠によるストレスやホルモン分泌量の変化が原因で、自律神経が乱れると、口内異常が起こる場合があります。
また、妊娠後期は母体から赤ちゃんに栄養が送られるために栄養不足になりやすいのですが、味覚を感じるのに必要な栄養素である亜鉛が不足すると、味覚障害が起こってしまいます。
先輩ママはこうして口内の不快感を軽減しました
味覚異常に困ったらまず試していただきたいのは、亜鉛の摂取です。
牛もも肉やチーズ、レバーなどに含まれていて、妊婦さんの亜鉛摂取推奨量は一日7mgとされています。
妊娠中の味覚異常と対策については別ページで詳細にまとめていますので、よければご覧くださいね。
⇒妊娠中の味覚障害と食べ物対策。つわり時に食べやすいもの・食べにくいもの
余談ですが、先ほどご紹介した美的ヌーボ
よだれつわりや口内の不快感は、ミント系のアメやガムを食べたり、ツボを押して気を紛らわせる人が多かったのですが、「気休め」程度との意見が多数でした。
別ページにて、詳しく「よだれつわり」と「つわり書症状改善のツボ」についてもご案内しておりますので、良ければご覧くださいね。
⇒「よだれつわり(唾液過多症)」の軽減対策と、私のよだれつわり体験談
⇒【図解】つわりに効くツボ8種!妊娠中の不調をツボ押しで症状別に軽減
嗅覚過敏
妊娠後期の嗅覚過敏の原因はホルモンバランスの変化
嗅覚過敏も、吐き気や口内の不快感同様、妊娠ホルモン量の増加で体のバランスが崩れることで起こると言われています。
先輩ママはこうして嗅覚過敏を軽減しました
日常匂い対策として、家庭では密封できるゴミ袋を使うなど、においを封印する手段を講じていただけたらと思いますが、外出時には厚めのマスクに大丈夫な香りのアロマを垂らすのが有効との声が数人から聞かれました。
つわり時に最も受け入れられる人が多い香りは柑橘系というデータがあります。
当サイトのおすすめは、助産師のアロマセラピストが作ったアロマオイル「AMOMA マタニティリフレッシュ」です。
AMOMA マタニティリフレッシュ
グレープフルーツ、レモン、ベルガモットがブレンドされた安心安全・高品質なマタニティー専用アロマオイルです。
精油1滴が0.05mlですので、一回に2滴使うと100回使用できることになります。
無添加の柑橘系アロマオイルは1本10mlの相場が2000円程ですから、3種類が配合されていることを考えるとお値段的にもかなりお得です。
私も実際にこのアロマオイルを購入して試してみましたが、非常にストレートな香りで、「余計なものが何もない」、という印象でした。
「嗅覚過敏は妊娠中酸性に傾きがちな血液をアルカリ性に近づけることで解消する」という説もあります。アルカリ性食品には、梅干し、昆布、ひじき、しいたけなどがあります。
眠気
妊娠後期の眠気の原因は疲れとプロゲステロン
妊娠8か月を過ぎると赤ちゃんの体重も1kgを超えて大きくなり、母体は栄養を取られやすい上に体重の増加で筋肉や内臓の疲労を起こしやすくなります。
また、妊娠後期にホルモンのプロゲステロンが増加するのも大きな要因と言われています。
先輩ママはこうして眠気を軽減しました
…眠気は寝るのが一番の解決策のようです。
眠る以外の眠気解消策としては、糖分を控える、冷たいものを飲んだりアイスノンを首や額に当てるといった方法もあります。
詳細は「眠りつわり対策」として別ページで解説しておりますので、良ければそちらもご覧くださいね。
最後に
後期つわりの軽減対策について見てきました。
後期つわりは初期のつわりよりは症状が軽いことが多いですが、お腹は重いし、妊娠生活を数か月続けてきた精神的疲れもあいまって、心身共にしんどくなりがちな時期です。
ゴールまであともう少しの辛抱です!笑顔で我が子と対面できる瞬間は、一歩一歩近づいています。
新たな命を抱えて頑張るあなたに、心からのエールを送ります、ファイト―!