妊娠中の寒気・悪寒の症状、原因と軽減対策

妊娠中の寒気・悪寒 つわり症状と軽減対策

妊娠中に寒気や悪寒を感じると、「何か良くない兆候では?」と不安になってしまいますよね。

この時期の寒気や悪寒は、妊娠時特有の体質変化による場合が多いですが、体や赤ちゃんに危険が及んでいるというシグナルの場合もあります。
以下に、考えられる原因と対策についてまとめました。

妊娠中の寒気の症状-芯から冷える

ゾクゾクしたり、芯から冷える感覚に襲われます。

場合によってはお風呂に入っていても鳥肌が立っていたり、数十分間ガタガタ痙攣し続けることまであるようです。このような経験をされた妊婦さんは、さぞかし不安にかられたであろうとお察しします。

対策方法については後述しますが、今リアルタイムで強い寒気をお感じになっていらっしゃったら、すぐに重ね着をして温かいものを飲んで頂きたいと思います。

妊娠中の寒気の原因は、妊娠初期と後期で分けられる

妊娠中の寒気の原因となるものは大きく分けて2つ挙げられ、主な起因は妊娠期により異なります。

妊娠初期の寒気の原因は、「体温と外気温の差」

妊娠初期に見られる寒気の原因は、体温と外気温の差であることが多いです。

妊娠した体は、妊娠6ヶ月頃までの間、高い体温を保とうとします。
これは、妊娠初期に多量に分泌される黄体ホルモンの働きによるものですが、平常時より高めとなった体温が外界との気温差を感じさせ、ゾクゾクとした寒気が起こります。

妊娠後期にも、赤ちゃんが放つ熱により外気温の差が感じられ、同様の症状が出る場合があります。

これらの寒気は、風邪の引きはじめと同じ原理(=熱が上がって外気温との温度差が生じる)で起きますので、「風邪かな」と感じる妊婦さんも多いようです。

が、「ただ風邪気味なだけだよね」と放っておくと、寒気が体の冷えへと繋がり、胎児に悪影響が出る恐れもあります。
血流の悪化や子宮の冷えは、切迫早産や切迫流産を招きかねません。

妊娠後期の寒気の原因は、「貧血」

妊娠中期以降に見られる寒気は、貧血が原因であることが多いです。
妊娠中は血液が大量に作られますが、液体部分がカサ増しされるだけで、赤血球の量は増えません。結果、薄い血液になり、貧血を引き起こしてしまいます。貧血は寒気と共に、動機、息切れ、めまいなども起こします

また、貧血になると、赤ちゃんへ十分な栄養が行きわたらず、発達障害となるリスクが高まるそうです。ちなみに私は妊娠中期以降ずっと貧血でした。そして、わが子は発達障害を疑われています。貧血、軽くみちゃダメ絶対、です。

原因番外編:腎盂炎の場合も

高熱を伴う場合は、腎盂炎の可能性もあります。
38度以上の発熱がある場合は、ただちにお医者さんの指示を仰がれて下さい。

原因別、妊娠中の寒気対策

「体温と外気温の差」で起こっている寒気なのか、「貧血」による寒気なのかで対策は違ってきます。

体温と外気温の差による寒気は、気温差を埋めて対策

体と外界の温度差を感じずに済むように生活することで、寒気が改善・軽減すると考えられます。

  • お風呂は湯船につかって芯から温まるようにし、湯冷めにも気を付ける
  • インナーを1枚多く着たりタイツを履くなど、体が冷えないように着込む。上着も持ち歩く
  • 冷たい食べ物・飲み物は避け、体温に近い食べ物や飲み物を水分過多にならない範囲で摂る

飲み物で暖を取る際は、水分の摂りすぎにも注意が必要

いくら温かい飲み物を摂れば良いといっても、水分は温度が下がりやすい性質がありますので、体内が水分過多になると冷えが進行してしまいます。
食事がしっかりと摂れている場合は、1ℓ~1.5ℓを目安に温かい飲み物を摂取するのが安心かと思います。

妊婦さんにおすすめの、体を温める飲み物

ノンカフェインのたんぽぽ茶や、生姜湯がおすすめです。

たんぽぽには毛細血管拡張作用があり、血流改善から冷えの解消が期待できます。
生姜にはジンゲロールという発汗・血行促進作用のある成分が含まれていて、こちらも冷えに効果的だと考えらえます。

探してみましたら、このたんぽぽと生姜に加え、妊婦さんにうれしい効能のある8種のハーブがブレンドされたお茶を見つけましたので、参考までにご案内しておきますね。

⇒冷え改善が期待できるマタニティー専用ハーブティー

コーヒー派の方には、タンポポコーヒーというのもあります。こちらもマタニティー専用です。もちろんノンカフェインです。

⇒たんぽぽコーヒー

妊婦さんにルイボスティーはOK?

「妊婦さんといえばルイボスティー」というくらいルイボスティーが支持されていますが、実はこの飲み物は体を冷やす可能性があるとも言われていて、識者の間でも賛否両論だったりします。特に寒気を気になさっている妊婦さんにはおすすめしがたいと判断し、ここではあまり触れないでおきます。

防寒対策にはカイロが便利

悪寒を放っておくことで良いことは何もないと思います。悲しい結果を招く可能性がある以上、必要ならばカイロなども惜しみなく使って、寒気防止に努めて頂けたらと思います。

カイロは重いので、ご購入は通販が便利です。

私は桐灰のカイロが好きです。

貧血による寒気は、鉄分の補給で対策-おすすめ食材はこれ

続いて、「貧血」が原因の場合の寒気対策をご案内します。

貧血による寒気を改善するためには、鉄分不足を解消する必要があります。
鉄分が豊富な食材としましては、以下のものがあります。

【鉄分が多い食材ベスト10(括弧内は100g中の保有量mg)】

  1. ひじき(55)
  2. きくらげ(35.2)
  3. 豚レバー(13.0)
  4. 焼き海苔(11.4)
  5. ごま(9.6)
  6. 乾燥大豆(9.4)
  7. 鳥レバー(9.0)
  8. アーモンド(4.7)
  9. 牛レバー(4.0)
  10. 干し昆布(3.9)

あれ、ホウレンソウもプルーンもベスト10入りしていませんね。
調べてみましたら、ホウレンソウは20位に入っていました。100g中、2mgの含有量だそうです。プレーンはなんと圏外でした…

妊娠中の鉄分の必要摂取量は、15mg~20mg程度と言われています。(厚生労働省「日本の食事摂取基準より」
食事から十分な量までは摂取しずらいかもしれません。

鉄剤はお医者さんが出してくれる薬が間違いないと思いますが、こちらでも良さそうな商品を1つご紹介致しますね。

国産・無添加、妊娠中のママOKのディアナチュラのマルチミネラル。(妊娠中OKかは栄養素によります。マルチミネラルはOKです)

1日3粒で7mgの鉄分のほか、亜鉛など妊婦さんに必要なミネラルがまるっと取れます。

ミネラルだけでなく、全体的に栄養が足りていないな、と言う方には妊婦さん推奨の葉酸サプリがお勧めです。

葉酸サプリの多くは、妊婦さんの健康と赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素がしっかりと配合されています。
妊婦さんから一番選ばれている葉酸サプリは、「ベルタ葉酸サプリ」ですが、個人的にはベルタ葉酸サプリより栄養価が高く、かつ天然素材でより安心な、「美的ヌーボ」をおすすめしています。
このサプリは、妊娠期の各種不快症状の軽減に効果があると言われているビタミンB6を唯一豊富に含んでいます。

代表的な妊婦推奨サプリの成分比較

 美的ヌーボ

ベルタ葉酸サプリ

ヤマノ

栄養素の働き
B6100mg
4mg
×
4mg
×
つわり軽減
B12100μg
未回答※2.4μg
VB6効果活性
赤血球形成
葉酸400μg
400μg
400μg
胎児の脳や
神経を育成
鉄分15mg
16mg
12mg
胎児の脳や
神経を育成
亜鉛7.5mg
12.35mgなし味覚異常改善
胎児の発育
Ca250mg
232mg
190mg
×
母体の骨密度の維持
Mg125mg
未回答※なし
×
母体の骨密度の維持

※各商品1日所要量(4粒分の合計)で表記
問い合わせるも回答を得られなかった部分は「未回答」と記載しています。

つわり軽減の視点からおすすめの葉酸サプリを解説しているページはこちら

最後に-私の寒気体験談

私が妊娠したのは11月でした。
妊娠前は常に鳥肌が立ち続けている女でしたが、妊娠後、なぜか全く寒がりでなくなりました。
むしろ常に暑かったです。
そして、出産後も、なぜか寒がり度が軽減されました。
…寒気で悩んでいる方には全く不要な情報でしたね。すいません。