つわり体験談

産婦人科で、「つわりには梅干やレモンなどの柑橘系、ポカリスエットが効果的」と教えられてためしたのですが、私はどれも受け付けませんでした。
メロンやカットフルーツは食べられたので、そればかりを食べていました。

つわりが始まったあたりから無性に酸っぱいものが食べたくなり、梅干しやカリカリ梅をかなり食べてしまいました。
そうしたら、すぐに尿酸値が高くなってしまい、控えることに。
それでもやはり酸味があるものを食べたくなってしまうので、ねり梅のお菓子やグミなどで代用していました。

他には冷たいものが食べやすく、アイスのガリガリ君を良く食べていました。

つわりは6週ごろから始まり、食べつわりで、吐きつわり、よだれつわりと、ありとあらゆる症状が産むまで続きました。

その間、ほとんどの物が食べられず、唯一食べられたのが蒸しパンのみでした。

真冬ではありましたが、冷たいそばだけは気持ち悪くならずに食べられたのと、「つわりの時は栄養のことを気にせずに食べられる物を食べたらいい」と先生に言われていたので、ざるそばばかり食べていました。

つわりになると「生もの」や「こってりしたもの」が食べられなくなる、というイメージがありましたが、私が一番食べられたのは「揚げ物」でした。

特に、近所のお肉屋さんの揚げたてのコロッケや、家で揚げたフライドポテトがとても美味しく感じられました。

ほとんどのものが食べられませんでした。
かろうじて食べやすかったものは、マックのチーズバーガーとポテト、ハム、フルーツの缶詰、ところてん、バターロール、具なしの焼きそば、具なしの冷やし中華、そうめん、などです。特にチーズバーガーとポテトが受け付けたので、買い物のたびに食べて帰っていました。

食事にはよく生姜を取り入れるようにしていました。
寒気が気になったのがきっかけですが、体温を上げることが出来るだけではなく、酢漬けにしているものであれば食欲を落とさずに食べることが出来たので、栄養対策にもなりました。

様々なサプリメントや栄養価が高そうな飲料を試して、甘みのない青汁にたどり着きました。
スムージーなど、甘いものだと気持ち悪くなってしまうのですが、ただの青汁は不快感無く飲めました。

ノンカフェインのお茶がさっぱりして飲みやすかったです。口の中が乾くと特に症状が悪化するような気がしたので、まめな水分補給を心がけていました。

フルーツジュースやスポーツドリンクは、後味の悪さが残ったり、口の中がベタつく感じがしてダメでした。

ネットで「つわりに効果があった」と評判が高かった「オロナミンC」を飲んだところ、飲んだ後気持ち悪くなりにくいし、心なしか体調も上向気になりました。
糖分にも気を付けなければならないところですが、これしか飲めるものが無かったため、日によっては2~3杯飲んで過ごしました。

水やお茶が飲めなかったのですが、オレンジジュースや牛乳は飲めました。特に牛乳は元々全然好きじゃなくて、妊娠前はほとんど飲まなかったので不思議でした。

目が覚めた瞬間から気持ち悪くなり、何度もトイレに行って吐いていました。
夜中も気持ち悪さになかなか寝ることができず、睡眠薬と胃腸薬が飲みたいと思いながらつわりと戦っていました…。

吐き気で何も食べられなくなり、妊娠3か月の時点で妊娠前から体重4キロ減。

つらくても少しずつ食べるべき、と頭では理解しているのですが、どうしても食べられませんでした。
つわりをこじらせすぎて、陣痛促進剤を使って36週で出産することになりました。

無理して食べてもほとんど吐いてしまい、喉から血がでてしまったのでだんだん食べなくなり体重が3kg減りました。
一日に3回以上吐くので、とにかく楽に吐きたいと方法を調べ、「水を飲みながら吐く」という方法にたどり着きました。

一度吐き気がこみ上げると嘔吐が止まらず、吐くものがなくなって胃液まで吐いてしまうというかなり壮絶な症状でした。
やむなく休職し、脱水症予防との闘いの日々を過ごしました。

どれだけ早めに眠りに就いても、朝夫が家を出るともう眠くて仕方がない。
家事も仕事もやらないといけないことはたくさんあるのに、眠くて頭が働いてくれませんでした。

ベッドに逆戻りして昼まで眠る日々。そして夕食をとって入浴したら早々にまた寝ていました。

起きることすら出来ない日が続き、パッと気が付き目を覚ますとPM14時を過ぎていたこともありました。

それまでAM6時か遅くとも7時までには起き、夜はPM22時ごろに布団に入る習慣がついていたので、何も出来ないまま午前中が終わったショックが大きかったです。

あまりの症状の酷さを見かねた産科医が、つわりに効果があるという【小半夏加茯苓湯】という漢方を処方してくれました。

けれど、微塵も効きませんでした…。

つわり時も栄養ドリンクは飲めたので、栄養補給に助かりました。

ネットで調べたら、オロナミンCや、チョコラBBドリンクビット、リゲインスタイル、リポビタンノンカフェ、アルフェ ネオなどは妊娠中に飲んでもOKと書かれていました。

妊娠ホルモンのせいなのか、外陰部にかゆみが出るようになりました。
我慢できないくらい痒くなり、産科医に相談したところ、塗り薬を出してもらえました。塗ったら直りました。

検診の時に「あまり食べられない」「吐いてしまう」と伝えたら、ブドウ糖点滴をしてもらえるようになりました。

薬でもなんでもなく、ただの「ブドウ糖」なのに、点滴すると驚くほど元気になりました。
長くは続かず、数時間でまた症状がぶり返しましたが、一時でも体調が良くなれたのは精神衛生上良かったと思っています。

次第に水分を取っても吐いてしまう日が多くなり、体重もかなり落ちていて、動くのが難しくなってしまったため、入院を命じられました。

病院では点滴を常に打ちながら、トイレなどの移動は車椅子で行っていました。
点滴をしていても気持ち悪いという日が続きましたし、口から水分や食べ物を摂取することが難しく、生きて行くために点滴をしているという状態でした。具合の悪さのピークは18週まで続きました。

つわり中にうめぼしを食べると、酸味が刺激になって少しだけ眠気がマシになりました。

匂いつわりが酷かったのですが、マスクだと息苦しくなって逆に吐いてしまうので、レモン味の飴を舐めるようにしていました。飴をなめている間、心地良くいられました。

とにかく一番は、引きこもって放っておいてもらう。
それが私にとっての何よりのつわり対策になりました。

重いつわりに、1歳の上の子の世話が難しくなって義実家のお義母さんに相談をしたら、それを又聞きしたお義父さんが主人に文句を言い出しました。

「そんなに辛いなら入院しろ！」「そんなに辛いなら子供なんか作るな！」…この言葉は今でも許せない言葉だと思っています。

男の人は、女の人のつわりについて何も分かっていないと言いますが、ここまで言わなくてもいいのでは･･･と、内心すごくショックでたまりませんでした。

妊娠が判明したら、主人がマタニティーハイになって、マイホーム購入を決断、体調不良の私を引きずり回して毎週末物件探しに。

物件につくたびにトイレを探して駆け込みました。かなり惨めでしたし本当に辛くて、ストレスマックスになりました。