妊娠40週と3日目。予定日8月15日、15時に入院手続きをしてそのまま個室へ。
バルーンと促進剤が効かなければ、明日には退院させられてしまいます。
退院させられたら、手続き時に頂いた入院セットは持ち帰ることになるのかな?
セット内の産褥パンツやナプキンを一部使用してしまったけど、再入院になったら買い足すことになるのかな、等、割とどうでも良さそうな心配をしたりしていました。
すぐに診察からバルーンの処置へはいりました。
痛いと噂の「グリグリ内診」は、思っていた通りの痛さでした。
機械を入れられるのも痛かったです。
けれど本当の地獄はその後でした。
全く開いていない子宮口に、三センチのバルーンが投入されて間もなく、とんでもない激痛に襲われました。
一年前、卵巣膿種で捻転を起こしてのたうち回ったことがあるのですが、それに全く劣らない程の凄まじい痛さでした。
まさか陣痛の前にこんなレベルの痛みが待っているとは夢にも思わなかったです。
バルーンは、平気な人は全く痛みを感じないとも聞いていたのですが、私の場合は2分置きに1分間の激痛が続き、叫びのたうち回りました。一時間後には全身脂汗だくだくになっていました。
2時間半地獄を味わった結果、閉ざされていた子宮口が3センチまで広がりました。
先生に、「これなら明日促進剤で産まれるかもしれない」とおっしゃって頂けました。
苦しんだだけの成果を出してくれたと、ほっとしました。
その後も真夜中まで5分おきに鈍痛の波に襲われましたが、それはなんとか眠れる痛みでした。何度か起きはしましたが、比較的安眠できたとおもいます。
翌朝は、内診グリグリから始まりました。
起床後、陣痛が弱まっている気はしていましたが、案の定、
「昨日3センチ開いていた子宮口が、今は2センチも開いてない」
という、非常に残念な結果を言い渡されます。
昨日あんなに苦しんだのに。
それでも促進剤を試してみよう、ということになり、朝9時から点滴が開始されました。
陣痛はすぐに復活し、3分おきに生理痛の一番酷い時くらいの痛さが繰り返されますが、いっこうに子宮口は開きません。
開始から3時間が経過したころ、ようやく本格的な陣痛の波が来始めたのですが、それと同時に胎児の心拍が低下、そのまま数分間回復せず、見守っていた医師と助産士さんの表情がみるみる固くなっていきました。
医師が、「促進剤中止」と言い、点滴はストップ。
そして私と主人様に、
「今、大人でいうところの心拍10あたりを数分間さまよいました。もしかしたら陣痛が本格的になることで、また同じことになるかもしれない。退院して自宅で産気づいても危険だし、すぐに帝王切開をした方が良いと思います」
と告げました。
私も主人も、これまでのとんでも展開から、最後だけ普通に済むなんて平和的な展開が起こるとはあまり思えていなかったので、「やっぱりな」という思いで「それでお願いします」と即答。
痛みが嫌で嫌で、里帰りを諦めてまで無痛分娩の産院を選んだのに、こんな結末。
まさに踏んだり蹴ったりです。
どうしてこう、私は、普通にことが運ばない女なのでしょうか。