出産後4日目の記録。つわりの状態など

つわりから解放 出産後につわりを振り返る

出産してから4日経ちました。

10ヶ月毎日続いた嘔吐、24時間常につきまとっていた気持ち悪さは完全に消失し、味覚もごく一部を除いて妊娠前に戻りました。

聞いてはいましたが、本当に出産直後に、何事もなかったかのように妊娠前の体質に戻るものなのですね。
まだ出産して日も浅いのに、今は妊娠中の絶不調の日々を思うと、まるで悪い夢だったかのような、ぼんやりとした不思議な気持ちになります。

帝王切開だったので、今は切腹部分の痛みや、手術による全身のむくみ(パンパンであまりの醜さにびっくりします)、他に私の腸はあちこちで癒着を起こしているため、この切開で排尿痛、排便痛を起こしトイレの度に激痛を感じますが、どれも10ヶ月間の悪阻に比べたら圧倒的に一瞬のものでしょうし、そう考えたら軽く乗り越えられそうです。

さて、出産した第一子ですが、無事に五体満足で生まれてくれました。心底ほっとしたと同時に、最悪な胎内環境の中で、良く頑張ってくれたと、我が子に感謝の気持ちが沸きました。

が、器量良しな(と勝手に思い込んでいるおめでたい)主人と私の子供とは思い難い見た目をしています。

目はおてもやんみたいで、頭は、なすびをひっくり返したような形・・・。横から見たらエイリアンみたいな頭部。
頬は顎までずり落ちていています。

これは、この子は、いわゆる、ブサイク、なのでは・・・・

とにかく正常に生まれてくることばかり心配していたので、見目が悪いことにまで心配が及んでいませんでした。

まさかの展開に驚愕です。

それでも、悪阻地獄から解放された比較的正常な精神状態で我が子を見ていると、きちんと愛情を感じている自分を認識できて、その意外な事実にも驚いています。

主人は「不細工だなあ」と笑いながらも彼にメロメロです。ミルクもオムツもあやすのも進んでやってくれています。

私はメロメロとまでは行かないですが、主人と私の宝物が一つ増えた、と考えて、悪い気はしないなと思っています。

けれど、直接母乳を授乳することにはどうしても抵抗があって、完全ミルクでいくことに決めてしまいました。

胸の形が変わることも抵抗はあったのですが、それ以上に、実は私は心因的な理由によって、母乳育児に激しく抵抗感を持っています。絶対無理だから最初から完全ミルクで行くと決めつけていましたし、産むまでは我が子に人工ミルクしか与えないことに罪悪感も感じませんでした。
けれど、生まれてそれなりに愛情を感じてしまったら、母乳を与えないことが酷く可哀想なことに思えてきてしまいました。

とにかく出来るか出来ないか試すだけでも頑張ろうと思いたち、助産師さんに協力していただいて、何の準備もしていなかった胸から、母乳が染み出るようにしてもらいました。

胸に我が子を近づけると一生懸命吸い付いて、なかなか上手く与えてあげられない中、根気良く頑張ってくれました。

健気に吸い付く我が子。その姿を見て、出るんだから母乳をあげるべき、と言う思いが湧き上がる反面、この状態が不快で不快でどうしようもありませんでした。

他の赤ちゃんが当たり前に受ける母親からの命の素を、求める我が子にあげられずに拒否してしまっていることに、流石に申し訳ない気持ちになり、悲しくて涙が出ました。
けれど、これから毎日何回もこの不快感を我慢し続けるのができるとはとても思えませんでした。
助産師さんに、「ミルクだけでいくと決めたなら、今母乳を止める薬を飲まないとパンパンに張って大変なことになる。もう刺激してしまったから兆候が出ているし、迷っている時間はないよ」と言われ、数時間悩んだ後、薬を飲むことに決めました。

それでも飲むのが遅かったみたいで、結局胸は張り裂けるんじゃないかと思える位張ってしまい、ズキズキ痛むようになりました。しばらく薬を飲みながら、刺激しないようにして、腫れが治まるのを待つしかないようです。

・・・この胸を締め上げる罪悪感ってなんなんでしょうか。

私がもし親の都合で完全ミルクで育てられていたとしても、何とも思いません。なのに、実際に赤ちゃんが本能で母親のお乳を求めることを感じてしまうと、それを拒否することは、この上ない非道のように思えてしまって、その他の部分でどんなに頑張ったとしても、母親失格だと言う思いは消せない気がしてしまう・・・・

不思議です。