出産後の抜け毛はいつまで?ピークは?産後の抜け毛予防と髪育法

出産後の抜け毛 産後のトラブル

「床に落ちている髪の毛がやたら目につくようになった」

「お風呂の排水溝に抜け毛がゴッソリ…!」

出産後の異常な抜け毛に悩む女性はとても多いです。

大量に抜け落ちた髪の毛を見てしまうと、「このまま治らなかったらどうしよう」と不安になりますよね。

当ブログでアンケートを取ったところ、102人中、実に87人の女性が「出産後に抜け毛が気になった」という結果となりました。

【 産後に抜け毛が気になりましたか? 2016年調査】

産後に抜け毛が気になった女性の割合の円グラフ

「この抜け毛、本当に産後のせいなの?」「いつ頃落ち着く?」「ちゃんと治る?」

このページでは、産後の抜け毛を経験者したママさん達の声をお伝えしながら、産後抜け毛の実際と対策についてお伝えします。

これって出産の影響?みんなの産後抜け毛事情

他のママさん達は、こんな抜け毛経験をなさっています。

産後の抜け毛の症状

ららさん 25歳
枕に抜け毛がついたり、排水溝にびっしり髪の毛がからまったりしました。
ももさん 32歳
洗面台の中は抜け毛だらけで、しかもヘアブラシはあっという間に抜け毛で真っ黒になりました。お風呂に入った時も、湯船の中は抜け毛だらけでした。
ゆきさん 31歳
シャンプー時に手に20本ほど絡み、お風呂上がりに気になって手ぐしをすればまた10本ほど。床やカーペットに常に自分の髪が落ち、頭を触るたびに数本の髪が手に絡みました。

産後の抜け毛が特に酷かった期間

ララさん 25歳
産後3ヶ月の時いきなり抜け毛が発生して、そこから5ヶ月までの間が抜け毛のピークでした。
ももさん 32歳
産後3ヶ月頃~6ヶ月頃です。
ゆきさん 31歳

産後半年くらいがピークで、その前3ヶ月くらいはずっと気になるほど抜けていました。

産後の抜け毛はなぜ起こる?原因は「女性ホルモン」と「毛周期」にあった!

心臓に悪い産後の抜け毛。「産後脱毛症」や「分娩後脱毛症」とも呼ばれていますが、この抜け毛の原因は女性ホルモンの減少にあります。

「エストロゲン」「プロゲステロン」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?

エストロゲン(卵胞ホルモン)は代表的な女性ホルモンの1つで、髪の幹細胞を刺激して成長を促したり、コラーゲンを合成させ、髪の毛にツヤやハリをもたせる役割があります。

プロゲステロン(黄体ホルモン)も同じく女性ホルモンで、成長期の髪の寿命を延ばす役割を担っています。

健康な髪は、この2つの女性ホルモンの分泌があってはじめて保たれますが、これらのホルモンは出産を機に急激に減少してしまいます

女性ホルモンの分泌量は妊娠前後で大きく変化する

この2つのホルモンは妊娠ホルモンとしても有名で、妊娠成立から出産までの間、平時より多量に分泌されるようになります。

妊娠中の女性ホルモンの変化の表

「妊娠中に毛深くなった」と感じた方もいらっしゃると思いますが、これは「プロテステロン」の影響で通常なら抜けるはずの毛が抜けずに残ってしまうからなのです。

しかしこの「プロテステロン」は、出産後に激減してしまいます。

延命し続けていた髪がこぞって抜け落ちてしまうため、多くの女性が「急な大量の抜け毛」に驚き、不安を抱えてしまうのです。

同時に「エストロゲン」も減ってしまうので、ハリやコシも無くなってしまいます。出産直後は、まさに頭髪にとっての暗黒時代ですね…

出産後の抜け毛のピークは?いつまで続く?落ち着くのは半年後が目安

髪の毛には毛周期(ヘアサイクル)があり、髪が抜け落ちる時期は「休止期」にあたります。

毛周期と産後の抜け毛

  • 退行期(2~3週間)・・・髪の毛が成長をやめる時期
  • 休止期(3~4ヶ月)・・・髪の毛が毛根から抜ける時期
  • 成長期(2~6年)・・・毛根から新しい毛が生えて、成長し続ける期間

通常なら、一時期にまとまって多くの髪が「休止期」に入ることはありませんが、産後についてはお伝えしてきたとおり、延命してきた髪が一斉に休止期に入って抜け落ちてしまいます。

休止期の続く3~4ヶ月の間、髪の毛は抜け続けます。

よって抜け毛のピークは産後3~4ヶ月前後に来ることになり、産後半年前後で落ち着いてきます。

産後の抜け毛対策。みんなはどうした?何もしなくても治る?

お話してきましたように、産後の抜け毛は「妊娠によるホルモン変化」が原因ですので、毛周期が「成長期」に入ることで自然と改善してきます。

今回のアンケートを見ても、「抜け毛は時間と共に落ち着いた」という意見が大半を占めました。

産後の抜け毛が治った時期は?

ららさん 25歳
出産から1年が経つ頃までには、気にならなくなっていました。
ももさん 32歳
出産後9ヶ月経ってやっと落ち着いてきました。
ゆきさん 31歳
産後8ヶ月が経った頃には、お風呂で抜け毛の量にびっくりするようなことはなくなりました。

ほとんどの方が、半年~1年以内に症状が落ち着いたようです。

しかしながら、高齢出産の場合や、産後に大きなストレスを受け続けている、全然眠れていないなど、「女性ホルモン」の分泌が正常に行われていない状況下の場合は注意が必要です。

症状が長引いたり、最悪そのまま改善しないこともあります。

今回アンケート下さった人のなかにも、苦しい経験をされた方がいらっしゃいました。

産後の抜け毛が長引いた女性

うみさん 32歳
2年経った今でも抜けていて心配です。シャンプーでも、髪をとかしてもすごく抜けます。正直どんな対策をしていいのかわかりません。
はなさん 37歳
シャンプーをする度にすごい量の髪が抜け続け、気付けば前髪が薄くなってきました。前髪の下にまた短い毛の前髪がある、そんな状態が1年以上続きました。2年経ってもまだ薄く、3年目にだいぶ気にならなくなってきた感じです。

抜け毛が2~3年も続いたら、髪のボリュームはかなり深刻な状態だと想像します。本当にお辛いですよね…

産後の抜け毛対策。どうすれば早く抜け毛が治るの?

産後のホルモン低下による「延命していた毛の抜け毛」については、自然現象と割り切るしかありませんが、産後は母乳で栄養を赤ちゃんに取られたり、まとまった睡眠がとれなくなったりと、「髪の毛の維持と成長にとって厳しい状況」が続きます

ホルモン原因の抜け毛以外にも、頭皮環境の質の低下で抜け毛や切れ毛が増えたり、抜けたあとの育毛が滞ると、髪の量が戻るまでに数年かかってしまうことも…

以下に、「髪の毛の質を保つ」「育毛を促進させる」ための対策を書きだしました。

赤ちゃんと二人三脚の時期ですし、徹底して対策するのは難しいと思いますが、あなたの大事な髪のために、出来そうなことを続けてみていただきたいです。

【産後育毛のための6か条】

  • 食生活で育毛促進
  • 質の良い睡眠で育毛促進
  • ストレス緩和で育毛を守る
  • 寒さ予防で育毛を守る
  • 紫外線対策をして髪と頭皮を守る
  • 適切な頭皮ケアで頭皮を守る

1.食生活で育毛促進

産後抜け毛と食事

体は毎日の食事から作られます。
不要な抜け毛を予防し、育毛を促すためには、「髪の毛に良い食生活」が大事になります。

特に大事な栄養素は、「たんぱく質」「ミネラル(亜鉛・鉄)」「ビタミンB群」です。

タンパク質は髪の主成分

髪の毛の99%はケラチンというたんぱく質の1種で構成されています。

このケラチンの原材料となるのが、大豆、レバー、卵、肉、魚といったタンパク質です。
正常な髪の成長のために、原材料となる食物をしっかり摂って頂きたいです。

ミネラル(亜鉛・鉄)は髪を育てる

ミネラルは、タンパク質の合成や、ホルモン分泌、細胞の成長を促進します。

髪のために特に摂っていただきたいミネラルは以下となります。

  • 亜鉛
  • ヨウ素
  • カルシウム
  • ナトリウム
  • マグネシウム

この中でも「ヨウ素」と「亜鉛」の不足は育毛を妨げるだけでなく「細毛」や「切れ毛」も増やしてしまいます。

レバーや豆類、牡蠣などに多めに含まれていますので、意識して取りたいところです。

ビタミンB群は髪の毛の生成を助け、頭皮の環境を整える

ビタミンBは、タンパク質が髪の毛になるのを促してくれます。
また、血液の流れを正常化し、ターンオーバー(新陳代謝)をスムーズにしてくれます。

特に、ビタミンB2、B6、B7が髪の毛に良いとされています。

ビタミンB2は卵やのり、各レバー、
ビタミンB6はまぐろやイワシ、牛レバー、ニンニク
ビタミンB7は各レバー、アーモンド、くるみ

これらに多めに含まれています。

…こう見ると、レバーは髪の毛的に無敵食材ですね!(私は苦手ですが…)

2.質の良い睡眠で育毛促進

産後抜け毛と睡眠不足

日中に受けた頭皮のダメージは、睡眠時に修復されます。
また、髪の毛が成長するのも夜間です。

赤ちゃんは短時間で寝起きを繰り返すもの。
まとまった睡眠がとれるお母さんの方が少ないと思いますが、この時期家事が十分にできないのは当たり前です、出来るだけ赤ちゃんが寝ている時は寝るようにして頂きたいです。

3.ストレス緩和で育毛を守る

産後抜け毛とストレス

ストレスは血管を細くします。血行が悪くなると、頭皮に張り巡らされた毛細血管の血のめぐりが滞り、毛根に十分な栄養が行きわたらなくなります。

結果、無駄な抜け毛を助長し、育毛も抑制させてしまいます。

もし「円形脱毛症」のような症状が出ていたとしたら、「産後の休止期」の影響というよりも、ストレスが原因である可能性があります。

産後は24時間体制の子育てでストレスなく過ごすのはまず不可能ですが、ちょっと空いた時間にしっかりと休息を取って、息抜きになりそうなことは積極的にして頂けたらと思います。

4.寒さ予防で育毛を守る

産後抜け毛と寒さによる血行不良

寒さは血行不良を招きます。

血行不良になると、ストレスがかかった時同様、頭皮の毛細血管に栄養が行きわたりにくくなりますので、髪の毛が成長しずらくなってしまいます。

寒気を感じやすい時期は、普段より一枚多く着込んだり、ぬるい飲み物・温かい飲み物を飲むなどして、日頃から体ポカポカを心がけて頂きたいです。

5.紫外線対策をして髪と頭皮を守る

産後抜け毛と紫外線

髪の主成分であるタンパク質は、紫外線に弱いです。
紫外線を長時間浴び続けると、髪のキューティクルがはがれて弱くて細い髪になってしまいます。

また、頭皮は長時間直接日光を浴び続けるとやけど状態となり、劣悪な頭皮環境となることで抜け毛を促進させてしまいます。

日傘や帽子を活用して、紫外線から頭皮と髪の毛を守る生活をして頂けたらと思います。

6.適切な頭皮ケアで頭皮を守る

産後抜け毛と睡眠不足

頭皮は肌と同じようにデリケートです。

不潔にするのはもちろんNGですが、過度な洗髪も頭皮を痛め、薄毛・抜け毛を増やしてしまいます。
洗髪時は頭皮に優しく行い、しっかりすすいでシャンプーをきちんと落としましょう。

ドライヤーの使い過ぎや、パーマ、ヘアカラーも、頭皮には悪影響です。
症状が落ち着くまでは控えるのが無難です。

産後の抜け毛改善のために試してみたことは?

アンケートでは、以下のような対策をされたという声もありました。

ららさん 25歳
髪の毛を刺激しないように髪を結ぶのを辞めました。シャンプーはいつもより念入りにすすぎ、頭皮をマッサージするイメージを持ちながら行いました。あとは抜け毛に対して気にしすぎると、余計に抜けそうだったので、抜けていないと思い込むようにしていました。
ももさん 32歳
ヘアトニックを使っていました。とにかく抜け毛が酷かったので効果はわからないのですが、頭皮がスースーして気持ちいいので、抜け毛に対するストレスは軽減されました。
あと、タンパク質とミネラルがしっかり摂れるように、鶏肉(むね肉)、ワカメ、ヒジキを積極的に使った和食中心の食生活をしました。大量の抜け毛をすぐに食い止める事はできませんが、新たに生えてくる髪の毛には効果があった気がします。
ユキさん 32歳
刺激の少ないシャンプーを使うくらいで積極的に何かを試したりはしませんでしたが、髪や頭皮にに負担をかけないようにショートカットにしたり、カラーやパーマを控えたりしました。

出産後の抜け毛 最後に

私自身も出産後、酷い抜け毛に悩みました。

私の場合も多くのママさんと同じように、1年が経つ頃には気にならなくなっていました。
主人に「すごい抜け毛だよね大丈夫?」と心配されたりもしましたが、今ではそんなこともなくなりました。

ストレス自体が育毛の妨げにもなり得ますので、「そのうち治る」と前向きな気持ちで過ごしていただけたらと思います。

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